○〔ゼノブレインAI解析〕電子部品の需要予測を「iPhone」で検証

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 AIを活用して経済や企業の将来を展望するサービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」は、膨大な記事データベースと上場企業の決算短信を組み合わせて、特定の経済事象から連想される要因と、その要因が売上高や利益の増減につながる可能性がある企業を抽出している。分析に利用するのは、国内外の新聞・通信社の記事。多数の工業系専門紙が含まれているため、「iPhone」など人気製品をテーマとする事象の解析では、部品や素材の需要動向に関する詳細な分析結果が得られる。
 米アップルは先日、スマートフォンの新製品「iPhone11」を発表した。昨年発売の「XR」より価格を引き下げたが、これはiPhoneの販売減少が背景にある。ゼノブレインで「iPhone販売減少」という経済事象を分析すると、カメラモジュール、半導体、液晶・有機ELディスプレイ、振動モーター、リチウムイオン電池…など数多くの部品の需要減少を指摘した。さらに、部品に使われるチタン、パラジウム、金、銀、銅といった素材の需要落ち込みも予測。減収が見込まれる企業候補には、これらの部品・素材に関連する企業名が並ぶ。
 ゼノブレインの予測を評価する上で、参考になる資料がある。アップルは部品供給を受けている企業の上位200社を掲載した「サプライヤーリスト」を公表している。これをゼノブレインの解析結果と照合してみると、リストに掲載された日本の上場企業の大半がゼノブレインが示した企業に含まれていた。ただ、候補に入らなかった企業もわずかながら存在する。企業が公表した重要資料を解析対象に加えれば、分析の精度をさらに高めることができそうだ。

【注】ニュース解析結果はゼノデータ・ラボ社のAIサービス「ゼノブレイン」によるもので、詳しくはhttps://xenolabo.com/jiji/2019/09/17/へ。本記事は、特定の有価証券や金融商品の売買を勧奨するものではありません。時事通信はゼノデータ・ラボ社に出資しています。

【2019年9月17日 時事通信社提供 】 
※本記事は、時事通信社とゼノデータ・ラボの提携に基づき転載しております。
※ 時事通信社との提携記事 〔ゼノブレインAI解析 〕 シリーズは毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)に配信予定です。