○〔ゼノブレインAI解析〕原油価格急騰をAIはどう評価したか

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 サウジアラビアの石油関連施設が無人機の攻撃を受け原油価格が一時的に急騰、9月17日の東京株式市場では資源関連株が軒並み上昇した。AIによるニュースと企業決算の解析サービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」が示した分析結果と17日の株価の動きを比較したところ、AIの予測と市場の反応が一致した企業がある一方、意外な想定になった企業も見られた。
 原油価格の高騰は過去に何度も起きている。これまでの経験則から、原油価格上昇でメリットがあるのは、在庫の評価益が増える石油元売り会社、油田採掘の権益を持つ大手商社、石油プラントメーカーが代表的だ。実際、17日の株式市場ではこうした企業の株価が大幅に値上がりした。一方、デメリットがあるのは、燃料・原材料費の上昇が打撃となる空運、電力、化学メーカーなどが挙げられる。
 ゼノブレインで経済事象「世界の原油価格上昇」を解析すると、減益が予想される企業として空運や電力、化学メーカーの一角をしっかり挙げている。ところが、原油価格上昇から直接的なメリットを受ける企業に石油元売りや商社の指摘はなかった。逆に原油価格上昇→再生可能エネルギー需要増加→石炭需要減少という連想の末、減収が予想される企業と判定された石油元売りや商社もあった。石炭需要減少に至る連想プロセス自体は合理的で、こうした側面もあると認識しておくことは必要だろう。とはいえ、元売りや商社が原油高で恩恵を受けるというシナリオが提示されないのは疑問が残る。AIの成長を待ちたい。

【注】ニュース解析結果はゼノデータ・ラボ社のAIサービス「ゼノブレイン」によるもので、詳しくはhttps://xenolabo.com/jiji/2019/09/24/へ。本記事は、特定の有価証券や金融商品の売買を勧奨するものではありません。時事通信はゼノデータ・ラボ社に出資しています。

【2019年9月24日 時事通信社提供 】 
※本記事は、時事通信社とゼノデータ・ラボの提携に基づき転載しております。
※ 時事通信社との提携記事 〔ゼノブレインAI解析 〕 シリーズは毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)に配信予定です。